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3週間コースを終えて
大学休学生:女性
 
長い長い夢を見た。
わたがしのようにふわふわで、ときどきピリッと辛みが効いてて。

そんな夢みたいな日々をここ小豆島で過ごしました。
どことなくのんびりした空気感と広がる大自然。
日常はどこにも存在しない。
 
『きっかけ』
 
いろんなことがあって。
体を壊し、心もボロボロの状態で、
もーだめだ!2度と立ち上がれない。
そんな絶望に打ちひしがれた4月。

何の感情も感じられないほど心が麻痺して、人と話す事に極度の緊張を覚えるようになっていました。

このままじゃいられない、この状況をどうにかしなくては、ともがいた5月。

そんな時に偶然、愚放塾のホームページを見つけました。
「休学 演劇」と検索したのがきっかけ。

演劇、哲学、農業の三本立て生活。
もともと哲学と農業に興味があり、
加えて、ずっと前から演劇に挑戦してみたかった私。
これはもう、行くしかないと思いました。
ここなら、自分を変えることが出来るかもしれない。
そうして6月のある日、私は小豆島行きのフェリーに乗り込みました。
 
『はじめまして』
 
愚放塾に向かう途中の船内で。
窓の外に目を向ければ、目の前に広がるのは、どこまでもどこまでも続く青い海。
あまりの気持ちの良さに思わずぐーっと背伸びをする。
伸びた左手の指の間から、今度はオリーブ園がちらり。

なんていい場所なんだろう…!

そして、塾長の木戸さんと奥さん。
はじめて会った時から、不思議と緊張はせず。
今でも鮮明に覚えてる。
木戸さんと奥さんの持つ空気感に、
なんだか心がほっとした事。
 
『ある日の私』
 
AM 7:30
ジリリリリリ!はっと目が覚める。
朝食を食べに階段をトンタン降りる。

今日のメニューは目玉焼き。
愚放塾では朝昼は基本的に自炊。
うん、会心の出来。

このあと始まるのが、3分間のライティング。
愚放塾での生活の中で、特に面白かったのがこのライティングの時間でした。
テーマや書き方は自由で、
思い浮かんだ言葉を、手当たり次第3分間
書く 書く 書きなぐる 。

今日の書き出しはこんな感じ。
『深い深い眠りに落ちて 目覚めたここはどこだろう?雲がふわふわただよって いばらが向こうへずっと続く』

いばらとは不穏な響き!
心の底に不安がある日は、不思議と言葉になって出てきてしまうのがライティングの本当に面白いところ。

木戸さんが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、
木戸さんと奥さんと私と。
それぞれの3分間に耳を傾ける時間が大好きでした。
 
『またある日の私』
 
PM8:30
夕食を終えて。
木戸さんと2人で話し込む事、1時間。

自分らしさってなに?
個性ってなに?
自分と周りと比べて、どうしようもなく身動きが取れなくなったとき。
木戸先生、私はどうしたら良いの?

木戸さんと話している中で湧いてくる疑問、自分の生き方のヒントをもらおうと、時間も忘れて永遠議論。
こういう時間を愚放塾は大事にしてるんだって(* ॑꒳ ॑* )

3週間の中で、たくさんのヒントと考え方をもらいました。

ねぇ木戸さん。
私こんな人になりたいの。
「どんな場面でも、ぶれない1本の槍(肝)を持った人。そんな人に、なれるかな?」
 
『本番』
 
PM5:00
客席がざわめき出す。
奥さんがお客さんを案内している声。
木戸さんの開演の挨拶。
隣には共演する女の子。
舞台袖で
『ああ1人じゃないんだな。』
という事を強烈に感じていました。

今日この日を迎えるまでに、
3週間、演劇を通して学んだ事は数知れず。
演劇初挑戦の私が、今日見せられる物があるとしたらそれは小手先のテクニックとかじゃなくて。
たぶん今この瞬間、木戸さんが言いたいのはこの言葉。
『あるがままの自分をさらけ出せ!』

たくさんのわくわくをしょいこんで
さあ出番だ。

舞台本番に感じたこと。

お腹の底からマグマみたいに湧き上がる衝動。
それを言葉にして、表情にして、仕草にして、
頭のてっぺんからつま先まで、
演じるという快感。
間違いなく、1番いい物を本番で出す事が出来ました。

こんな瞬間が味わえるなら、生きるって悪くないかもしれない。
そうとまで思いました。

終わった後はなんだか放心状態。
楽しくて楽しくて、このまま時が止まれば良いのにと切に願った。
 
『Hello good bye』
 
今思い返すと本当に一瞬の夢のような、そんな3週間でした。
舞台の本番は確かに集大成としてありましたが、私にとっては愚放塾での生活全てが1つの舞台、物語でした。

愚放塾に来て間もない頃、
木戸さんに『ここには鍛えてもらいに来ました』と言いました。
メンタルが弱くで、簡単に逃げ出す、
へなちょこな私を卒業したかった。

木戸さんは任せろと言わんばかりに
演劇に関して時に厳しく、生活の面でも細かく、まっすぐ丁寧に向き合ってくれました。

時には不安に押しつぶされそうな日だってあった。
もがきながら1つ1つに向き合った。

だからこそ、
誰にも譲れない、私だけの、私が勝ちとった物語。
大げさと言われるかもしれないけれど、そのぐらい大きな大きな物を得ました。

今日で愚放塾での生活は終わり。
あっという間だったなあ…。

でも今日がまた自分にとって、新たな始まりなんだろうなと。
明日からきっと私、大丈夫だ。

家へと向かうフェリーの中で
頭の中にビートルズの「Hello,Good bye」が流れ出す。

『終わりと始まりが
くるくる廻るよほら、
微笑みと涙で
『Hello,Good bye.』

ねぇ、木戸さん
「私、自分の1本の槍、芽吹いた気がするよ。」

木戸さん、奥さん、
そしてこの3週間、関わってくれた皆さん
本当に本当にありがとうございました!
 
→参考記事:「3週間コースを受講して大学に戻った休学生のその後」
「塾生A…愚放塾に学んで」
「大学休学生が3週間コースを終えて大学へ戻ることができた」
 

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