「ありのままの自分」を磨く

「ありのままの自分」とは、たしかに「純粋な自己」はちがいないのです。しかし、世間一般で言われているような「素の自分」では、ありません。

「ありのままの自分」を正確にとらえることが、「ありのままの自分」という本来の自己を開花させることにつながります。

「あるがままの自分」と「ありのままの自分」とのちがい

「あるがままの自分」とは、内面に浮かんでくる感情、思い、あるいは、快苦、また、外面的なの反射的な言葉、声、身体的な動き、その諸々のすべてを総称していいます。

一方、「ありのままの自分」とは何でしょう。しかし「ありのままの自分」を探し求めたところで何もありません。なぜなら「ありのままの自分」とは対象化することのできない作用そのものだからです。

どういうことかと言いますと、「ありのままの自分」とは思考作用や身体的作用にあたる、その作用の総称を言います。思考的な働きや身体的な働きの区別をなくして「ありのままの自分」をその作用と考えます。

「あるがままの自分」と「ありのままの自分」との関係

「ありのままの自分」は、無数の「あるがままの自分」を産出し、人間関係はじめ諸々の関係性のなかで、「あるがままの自分」を場に合わせ相手に応じて表現します。つまり、その時々の無数の「自分」を産出しながら同時に変換させる作用のことです。

もう少し具体的に説明しますと、たとえば怒りの感情が湧き上がった時、その怒りの感情を創り出すものが「ありのままの自分」です。また、場の雰囲気を感じ、怒りを抑えて我慢するのも「ありのままの自分」の働きなのです。

したがって、「ありのままの自分」が柔軟になれば、「あるがままの自分」が内容が変わり、「あるがままの自分」に対する対処の仕方も変わってきます。

どういう意味かと言いますと、さきほどの怒りの場合を例にしますと、ある人に自信がついて少々人に嫌味なことを言われても、それほど気にならなくなったとします。すると、その人本来の自分である「ありのままの自分」は、怒りの産出量が減ります。そして、その怒りの処理の仕方もへんかします。

場の雰囲気に負けて我慢するのではなく、さりげないユーモアでその怒りを表現し、自分が怒っていることを伝えるようなことができるようになります。

ですから、「ありのままの自分」が変われば、「あるがままの自分」の内容が変わるのはもとより、その対処の仕方が変わるのです。

「ありのままの自分」とは選び・創作する作用ことでもある

画家に喩えますと、たとえば、風景を前にして画家は、風景を見ながらさまざまなものに惹きつけられます。目に焼き付けら心の刻まれます。風景に見て惹きつけられた内容が絵の素材となります。

その素材が「ありのまま自分」という画家の眼で選ばれた「あるがままの自分」です。画家はその「絵の素材」をその画家ならではの描き方で絵にしていきます。その画家独特の描き方が「ありのままの自分」です。

説明しましょう。

同じ風景を描いても、ゴッホが描くと、燃えるあがるようなタッチの絵になり、ルノアールが描けば、とろけるような絵に、そして、セザンヌが描けば、重厚なタッチの絵が出来上がります。

画家の才能とは、その風景を見てその素材を選び、変換させてそれぞれの画風を作り上げる能力のことです。もちろん、技術的な訓練は必要です。

しかし、著者ベティ・エドワーズはその著書の「脳の右側で描け」の中で、見方を変えただけで、絵が画期的にうまくなることを証明しています。画家の才能は、技術的なものよりも、物の見方であると述べています。

エドワーズの言っていることは「ありのままの自分」という産出・変換装置を磨き上げるだけでも画家の独特の見方が手に入り、実際絵が上手に描けるといっているのです。

「ありがままの自分」という作用を画家の眼と同じにすることで、画家と同じように風景のなかから「あるがままの自分」という素材を選び出し、画家の眼でその素材を見て描くことが可能になるということです。それだけでも、絵が画期的に上手に描けるようになるというのです。

大学休学生、不登校生、ニート、ひきこもりの諸君へ!

「ありのままの自分」とは、産出装置でありながら、変換装置なのです。無数のあるがままの自分「=感情、思い、感覚、仕草等」を産出しながら、その変換装置によって「あるがままの自分」を「表現」に換える作用のことである。「表現」が洗練され型を持つようになると「スタイル」へ練り上げられます。

ミッシェル・フーコーの言葉を借りれば、人生とは「自らを一個の芸術作品として創造しなければならないということ以外にない」ということになりますね。

→詳しい説明は「ありのままの自分論」(1)~(11)にあります。

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漫画家として行き詰まったときに駆け込みました。そして僕は、漫画家に戻りました!

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