弱い人ほど強い!

自分は強い人間だとか、誰にも負けない等、自尊心の強い人ほど、実は、プライドが邪魔して、柔軟に自分を変えられません。ですから、状況の変化に弱く、ちょっとしたミスでも自分を許すことができません。
 
逆に、「あるがままの自分」を受けれて謙虚に自分を捉えている人は、柔軟性があり、挫折にも強いことを私たちは経験的に知っていますね。

確固とした自分があるのではなく、多彩な自分がある

子供は、その発達に伴って、〈ふり〉ができるようになります。「ままごと」などのごっご遊びをしている子供を見ると、母親の言い方をそのまま真似して「ママ」になり切っています。
 
また、子供は臨機応変に態度を変えます。母親と父親、あるいは親戚のおじさんなどと接するときのふるまいは、何のとらわれもなく無意識的に「変身」しています。
 
子供のそうした姿こそ、大人が忘れてしまった本来の自分なのです。

多彩な自分(=人格)を持っている人ほど強い

心理学者リンビルは、上述のような自己のあり方を「自己複雑性」と呼んでいます。
 
リンビルは、自分の多面的を見ないで、ひとつに限定している人は挫折に弱いが、自分を多面的に捉えている人は挫折に強いと主張しています。
 
そもそも人は自己中心的な視点で現実に対して、無理やり自分を適合させようとする傾向があります。
 
しかし、固定的な視点だけでは、現在の複雑で変化の激しい時代に対応できるはずもありません。

非日常性の役割

成長過程で、子供の頃に持ち合わせていた多彩な自分=人格を大抵の人は失ってしまいます。そして、大人になり、人間関係が固定化している日常生活では、その多面的な自分をなかなか取り戻すことができません。
 
隠れている、その魅力的な自分が顔を出すためには、非日常の場、その新しい人間関係が必要です。
 
非日常という環境の中、新たな人間関係に支えられて、閉じた自分が開かれ、子供のように、嬉々としてその多彩な「ふり=演技」を披露することでしょう。
 
愚放塾の「自己変容」演劇ワークショップでは、「自己変容」をテーマに「多彩な自分」を取り戻すワークを行っています。演劇ワークショップという非日常性で身に付けた「大人仕様のごっご遊び」を、今度は日常の中へ取り入れ、人生をエンジョイしてみませんか。

大学休学生、不登校生、ニート、ひきこもりの諸君へ!

別のところで述べていますが、「ありのままの自分」を突き詰めてもなにもありません。

あるのは空虚な私だけです。少々哲学的な言い方をしますと、作用としての私、それが「ありのままの自分」です。

「ありのままの自分」とは作用であり、機能なのです。

どんな機能かと言いますと、感情やら思いやら諸々の自分、すなわち多面的な自己である「あるがままの自分」を、その場に即して「自己呈示」する働きです。

したがって、自分のふるまいはその都度、その状況によって変わります。それが多面的な自己、人間の持つ多様性なのです。

まとめますと、「ありのままの自分」とは機能であり、その機能は「自己呈示」であって、「あるがままの自分」を変換して場に合わせ人に応じて表現することです。

愚放塾では、演劇的な手法を使ったトレーニングによって、今まで眠っていた多面的な自己を揺り起こし、柔軟で挫折に強く、表現力の豊かな教育を行っています。

一度是非、演劇ワークショップに参加してみてください。

参考資料
「弱いまま強くなるために(1)」
「ほんとうに弱い人になるために」
「ありのままの自分」を磨く
「大学休学、不登校生の復学・復帰のための多重人格のすすめ」