動的平衡性と自己変容

人間には「三つの自分」がいると言われています。
一つ目は、「自分が思っている自分」で、二つ目は、「他人に思われる自分」。そして三つ目が「本当の自分」です。みなさんはどう思われますか。

「自分が思っている自分」と「他人に思われている自分」

私たちはよくスマホで撮った自分の顔写真のうち、自分の気に入らない写真は消して、気に入る写真だけをデータベースに残しておくことをしますが、ほとんど無自覚にしているこの作業は「自分が思っている自分」が、そうさせているのです。

一方、撮られた写真に対して自分がどう見られているか気になって仕方ないとしたら、「他人に思われる自分」の方へ気が行っています。

「自分の思っている自分」という自己愛的なの自分、「他人の思っている自分」という人目を気遣う自分、その間で揺れ動かされているというのが、私たちの日常ではないでしょうか。

「本当の自分」

自分のことは一番自分が分かっていると言いたいところですが、「本当の自分」は自分でさえわかりません。

心理学者のティモシー・ウィルソンは、『自分を知り、自分を変える』において、科学的な論拠を挙げながら、自己を探ることに意味を見いだせないとの結論を出しています。いくら自己を探ったところで、むしろその作業によって偽物をつかまされているのです。

「動的平衡性」と「本当の自分」

動的平衡性について、簡単に説明しておきます。

たとえば、脳細胞は発生時に形成されると一生の間、わずかな例外を除き、分裂も増殖もしないといわれています。生物学者の福岡伸一氏によると、それは一度建設された建物がずっとそこに立ち続けているようなものではないそうです。脳細胞を構成している内部の分子群は高速度で変転している。その建造物はいたる部分でリフォームがなされており、建設当時に使われた建材などは何一つ残っていないそうです。

生命において不変なものは一つとしてなく、外見は不変のように見えたとしても、決してそのままであることはありません。むしろ、内部が交換される開放性によって、むしろ、その秩序が維持されるのです。

それが動的平衡性です。

「本当の自分」も動的平衡性と同じ機能を持っています。絶えず中身を入れ替えながら、自分という秩序を維持している、この根源的な作用のことを私は「本当の自分」(=ありのままの自分)と呼んでいます。

自己変容するためには

「自己変容」とは、身体から送られてくる情報をたとえ自分が最も否定したいもの、あるいは、見たくないと思ったものでも、すべてを受容し、表出し、常に入れ替えながら、自分という秩序は維持したまま、新たな自己へ更新し続ける作業のことです。
未知の経験、非日常的な場所、良質な人間関係の場、これらが条件となって、自分が開きます。演劇という表現活動によって、その更新作業活発になり、自己変容が可能になります。

大学休学生、不登校生、ニート、ひきこもりの諸君へ!

愚放塾の演劇ワークショップでは、自分のなかの多彩な個に気づくことから始めます。互いに認め支え合う良質の人間関係を築き、新たな体験の中で、いままで気づかなかった違う自分、いままでとは違う頭の使い方、今までとは違う感じ方に気づきます。その気づきをみんなでシェアーし合ってフィードバックしながら、さらに気づきが生まれ、新たな行動へと導かれます。そうして、夢中で楽しんでいるうちに、変わっている自分に出会う、それが愚放塾の自己変容ワークショップです。

参考資料

「ありのままの自分を磨く」
「自己変容の状態を探る(画家と俳優と兵士との類似性)」
「自己変容とは、自己イメージを変えることにほかならない
「行為の中でその都度生成する感覚主体を磨こう!」
「失われた現在が自己変容を可能にする」

電話でのお問合せは
080-4918-3580

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漫画家として行き詰まったときに駆け込みました!

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ダメ教師の烙印、壮絶ながん闘病等、自己変容体験と人生の学び