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大学休学、不登校生の復学・復帰のための多重人格のすすめ

いきなり、暗い話で申し訳ないのですが、平成26年度の日本の自殺者数は25,427人で前年に比べ6.8%減少したことが内閣府の調査にあります。

OECDの統計によりますと、2013年で日本は10万人当たり18.7人で世界では6番目に多い国ということになります。

それでもイエスと言う

いろんな原因が考えられると思います。内閣府でも健康問題、経済・生活問題等、項目別に統計を出しています。

たしかに、不治の病に罹りこれから先に希望が持てない、あるいは、生活苦でこれから生きていく気力を失ってしまった等、個々それぞれに致し方ない、切羽詰まった事情があると思います。

しかし、ナチの収容所から奇跡的に生還し、戦後ロゴセラピーを創案し悩める人々を救ったビクトール・フランクルは、どんな苦悩に見舞われようと、人生には意味があると言いました。

そのフランクルの言葉に倣って、たとえどんな過酷な状況に置かれようと、僕は「それでもイエスと言う」と考えるようにしています。

なぜなら、僕も末期的な癌を患い死の淵を覗いた一人として、いまこうして生きているからです。

自分とは一体何者なのだ?

たとえば、経済不況で会社を解雇され、打ちひしがれている人がいるとします。あるいは、目標としていた職業に就けずに悲嘆にくれている人がいるとします。

彼らの絶望は、おそらく次の一手が見つからないことでしょう。

いままでしてきた仕事の技術はあるが、その技術を活せる就職先がないとか、思い描いてきた自分の将来が台無しになって、どう進路をとればいいの分からなくなっているといった類のことではないでしょうか。

要するに、彼らは、失ったアイデンティティにこだわるあまり、自分の存在理由が見つけられないで、次の新たな一手が打てない、その苦悩に苛まれている、そうといえないでしょうか。

しかし、「それでもイエスと言える」と考えることができたのなら、そのときこそ、新しい自分と巡り合うチャンスなのです。

そう、思いませんか。

自分を解き放とう

心理学者のリンビルは「複雑性の理論」のなかで、自分を一つのアイデンティティにこだわっている人は挫折に弱いが、自分を多面的に捉えている人は挫折に強いと述べています。

どうすれば、いままで大切にしてきたアイデンティティを失っても平気でいられるのでしょうか。

日常の自分を観察してみましょう。

いろんな場面で多面的な自分がふるまっているはずです。お喋りだったり、粘り強かったり、頑固だったり、あるいは、あきらめやすかったり、そして、とにには無口だったりと、その時々で相反する自分が出てきたりしますよね。

「自分はこうだ」とひとくくりに縛るのではなく、思い込みで雁字搦めになっている自分を解きほぐし分散させてみるといいでしょう。さまざまな自分を認めて受け入れる、それだけでも、けっこう気持ちが楽になりますよ。

それでは次に、「あるがままの自分」を解放する簡単な方法を紹介しましょう。

天使の観察法

セラピスト鈴木秀子の「愛と癒しのコミュニテ」で自分のあるがままを解放する方法を紹介しています。

1、 自分の言動を自分のものとして責任を取る。
2、 天使になって自分を観察する。
3、 批判なしに観察する。

まず、1は、自分の言動に責任を取るということは、自分の心をごまかさないことに責任を負うということです。

そして、2~3は天使というメタファーを使って自分を観察するということです。天使はいつも寄り添って「私」を見守り、心の中まで見てくれますが、天使の声は決して聞こえてきません。

天使は空中で温かくじっと耳を傾けて聞くだけです。批判もしなければ、評価もしない、同情も、アドバイスも、褒めてもくれません。ただただじっと聞いているだけです。

天使の観察法とは、そのような天使の態度をもって、自分の心に浮かんでくる想いを静かに観察することなのです。

新たな自分で新たな可能性を育てる

やってみましたか?どうでした?自分の心にいろんなことが浮かんできましたね。思いも寄らない自分に出会えた人もいたのではないでしょうか?

自分のなかには多彩な自分がいるのです。その多彩な自分をよく見て世話して育てるのです。すると、行動も変わります。

今まで苦手だったものにたいしても、心の声が聞こえてきます。

「やってみたら?きっとできるよ!」

たとえば、やったことのない初めての事に出会うと、まじめ一本の自分なら、「不器用だからできない」と済ませていました。やってみることが無責任のように感じられたのです。

しかし、新しく姿を現した自分は、「とにかくやってみようよ!」と積極的に後押しします。新しい自分を育てた彼は、新たなことにも挑戦ができるようになったのです。

復学・復帰を目指す大学休学、不登校の方へ

脳にとってなにより大切なことは「やってみればできるというイメージ」だそうです。

脳にとってリアルなのは、現実であるかどうかより、脳がそう思い込めるかどうかということらしいのです。

なるほど、一理ありますね。

多くの偉人が幾多の挫折を乗り越えて未知の事を成し遂げることができたのも、脳内の「成功イメージ」をもった人格が存在したからではないでしょうか。きっとその人格の強力な押しによって「根拠なき自信」を持ちえたのでしょう。

20世紀を代表する物理学者のニールス・ボーアは、次のように言いました。

専門家とは、非常に狭い分野で、ありとあらゆる失敗を重ねてきた人間のことである。

また、こんな言葉も残しています。

世の中には、本当に深刻な問題があって、そういうときは、笑うしか術がないのだ。

ニールス・ボーアに限らず、世の偉人たちは、きっと失敗にめげることなく、ひたすら成功を信じる、柔軟で辛抱強く、そしてお茶目で多面的な人格の持ち主だったのでしょう

みなさんはどう思われますか?

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参考記事:
→「それでもイエスと言う」、僕自身の過酷な状況下で実体験「『死の経験』を潜ること、それは真の生き方を学ぶこと!」
→どんな自分でも肯定するところが自分を信じる道が始まる。「ありのままの自分論」
→自己を解き放って本来のあり方を探る。「知識の汚れを落とし、納得のいく人生を手に入れよう」