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生き方に迷っている若者への励ましの言葉!
2015/4/2 塾長ブログより
 
目的を鮮明にかつ固定化しすぎるのはどうか?
 
多くの啓発書で目的を持つことの重要性を説いている。

自分の行き先がわからないことには、地図の読み方を勉強して地図を買ったところで意味はない。標的を失った銃から飛び出す鉄砲玉のように、どこへ行くのかわからないだから、自分の人生の目的を考えることなしに、よりよい人生は保障されない。こんな調子で書いてある。

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる式には人生はいかないらしい。

たしかにそうかもしれない。目的を持つとは、「自分の人生で大切なものとは何か」を考えることであり、ひいては、自分の価値観を確立することにもなるので、周囲に惑わされることも流されることもなくなるように思える。目的を設定するのは賛成である。しかし、目的設定とセットになって、必ず書いてあることがある。

必ず目的をイメージ化することが大切である。ありありとイメージできるまで視覚化しなさいとまで書いてある。できるだけ細かく、色がつくまで繰り返し思い描いて、カラー写真のような画像を脳内に作りあげるように指南する。某居酒屋チェーン店の創業者の「夢に日付を」という著書にもそうあった。
 
スポーツ界のイメージコントロール法が先鞭
 
目的を視覚化する方法は、スポーツ選手が行うイメージコントロール法によって、科学的な裏を取ってその地位を確立したように思われる。選手は、スタートからトップでゴールするまでの競技の一部始終をイメージして、その勝ったときの身体感覚をあらかじめ脳から体に刷り込んでおく。すると、本番でも身体の運動機能がイメージ通りに反応するという理論である。

スポーツ選手の場合は分かる。競技場は、科学機器を駆使して入念に整備され、コースのコンディションはある程度の状態に保たれている。現実とイメージが寸分違わないとまでは言わないが、競技場のコースとほぼ同じ脳内イメージのなかで、選手は身体を思い通り動かすことができる。

ちなみにその理論は至極単純な例によって説明される。よく梅干しが例にあげられる。梅干をイメージすると唾が出る。たしかに出るが、それと同じだという。分かった気もしないではないが、胡散臭くもある。
 
人生はスポーツではない
 
一方、人生のほうはそうはいかない。目的をイメージするといっても、それは不確的要素の多い未来を念頭に、目的をイメージ化する作業にほかならない。かりに、達成すべき未来像をありありと思い描けたとしても、想定外の出来事が起こり、未来の状況がまったく変わってしまったらどうなるのだろう。

現代は、予期せぬ変化が次々と起こりかねない時代、先を読めない時代である。予想の立たない状況にあって、なまじイメージ化してしまったばかりに、そのイメージに固着して変化に対応できなくなってしまうような事態は想像に難くない。

目的を持つことに異存はない。しかし、変化の激しい時代にあっては、目的も変化に応じて常に修正や変更を余儀なくさせられる。したがって、現代における目的のあり方は、状況の変化に柔軟に対応しながら、方向性を見失なわないメルクマークほどにすぎないのではないだろうか。

目的を具体的にイメージするよりは、むしろ変化に柔軟に対処するために、その内容は余白を残しながら、その時々で書き込んだり消したりするあり方が、求められるのではないだろうか。そのように目的を捉えなおすのなら、それは希望と相通じるようにも思われる。
 
闇のなかから希望が見える
 
「希望のつくり方」のなかで著者の玄田有史氏は、「希望とは行動によって何かを実現させようとする気持ちだ」と定義する。先の見えない状況で暗中模索の構えで動きながら、未来を切り開いていこうとしている時に心は輝く。すなわち、希望とは困難と向き合い試行錯誤しながら、状況を打開しようとする姿勢のことであり、その過程で闇の中へ差し込んでくる一条の光のことをいうのである。

成功哲学の生みの親、「思考は現実化する」の著者ナポレオン・ヒルも「何もしないで何かを得ようとするのは虫が良すぎるというものだ。本気で成功したいのなら、ズルはしないことだ。根気よく努力するしかないのだ」と述べている。

巷に出回っている成功法則の起源をたどれば、この著書がまず挙げられるだろうが、「思考は現実化する」という邦訳は誤解を招きかねない。「考えを描けば思いは実現する」かのように安直に受け取られかねない。が、上述の言葉にあるようにナポレオン・ヒルの言葉は至極真っ当なもので、目新しことを言っているわけではない。

原題は「Think and Grow Rich」である。「考えて豊かになれ」である。

その意味するところは、「変化に対して柔軟な発想で考え、試行錯誤しながらたくさん失敗もして豊かに未来を切り開け」なのではないかと、僕は勝手に解釈するが、学問に王道なしといわれるように、結局は成功にも王道はないのである。

ただし、その道は学問のそれとは違って、いたるところに落とし穴があって落ちて這い上がってきたものだけに新たな光が見えてくるらしい。
 
参考記事:
→希望の作り方については「大学休学、不登校生の復学・復帰のための『希望の作り方』」
→目的の持ち方については「ほとんどの人は目標を投げ出すが、投げ出さない人の特徴とは?」
→失敗の仕方については「『失敗体験』から『積極的な逃げ』そして『居場所』」
→自分の学び方については「生き方に迷っているあなたへ」
 
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