大学休学、不登校生の復学・復帰に向けた才能開花法

今回はズバリ、復学・復帰に向けた才能開発法を書きます。

不登校、休学から復帰・復学が可能になるまでを才能開花の期間と考えたいと思います。

当人からすれば、「休学、不登校の問題も片付いてないのに」と、不本意かもしれません。

しかし、休学、不登校の辛い期間を、(18)で書いたように「天からいただいた重石」と捉え直し、自分を本来の味=才能を引き出すためのトレーニング期間とするのです。

みなさんは当然「このままではいけない、なんとかしなければならない」という危機意識をお持ちです。その意識を有効利用し、その真剣さと正しい方法で、みなさん本来の才能を引き出そうと考えているのです。

*「それどころじゃあないよ、その前にやる気が出ないんだ!」という方は、前回(19)の「復学・復帰のための心の飼い馴らし方」をお読みください。

「才能開花」の前提条件とは?

動物は、天敵から身を守り、獲物を捕らえるために周囲にいつも神経をとがらせています。

社会的な生活を営む人間は、この機能が進化して周囲の目や空気まで気にするようになりました。

たしかに社会生活を営むうえで、人目を気にすることは必要です。しかし、周囲を気にしすぎることはむしろ、弊害をもたらします。

自意識によって周囲を気にすることと、動物が神経を鋭敏にして外界の変化をキャッチすることは、当然違います。

周囲のことを気にすることと、周囲に気が向くことは、全く違うのです。

心を開いて周囲に気が向くことは、自然に即した認識の在り方であり、動物との類似性があります。

この自然に即した在り方こそ、才能開花の前提条件なのです。

自意識は才能開花の邪魔?!

周囲の目や評価が気になると集中することができません。しかし、心を開いて周囲に気を向けることは、調和を生み出し集中しやすくなるのです。

前回登場した宮本武蔵に再び、登場してもらいましょう。

宮本武蔵は、真剣勝負の世界を生き抜いた剣豪です。何かに気を取られることは即、死を招く、そのことが身に沁みて分かっていました。

「観の目強く、見の目弱く、遠き所を近く見、近き所を遠く見る事、兵法の専也」

心の眼で全体を見るようにして、近いところの敵の動きだけに気がとらわれないようにすること。

武蔵の剣が「心の剣」と謳われた一端を垣間見ることができますね。しかし、言うのはたやすいのです。実際にやるとなると、私たちにそのような芸当はできません。

ただし、そのスピリットを学ぶことができます。

武蔵の「心の剣」とは、自意識を消し心を開いて集中することです。

ちょっと難しそうですが、不可能ではありません。心がけ次第でできます。

それを会得することが、才能開花へとつながるのです。

どうすれば、そのスピリットを会得できるのでしょうか?

結論から言いましょう、本気になることです!

本気の時、間違いなく人は宮本武蔵に近い精神状態にあります。

ここで、みなさんに質問します。

「本気」と「必死」の違いを言えますか?

「必死」から説明しましょう。

よく「必死に頑張る」とか言いますが、なんか無理がありますよね。「必ず死ぬ」と書きますからね(笑)

「必死」という言葉には、頑なな気持ちやこだわりが感じられます。

周囲の目や評価など「外発的な動機」によって生じた気持ち、それが「必死」なのではないのでしょうか?「必死」の裏にはどうも自意識が働いているようですね。

それに対して、「本気」はどうでしょう?

「本気」には、自意識といった余計なものが入る余地がありません。

逆に、周囲の動向を気にしていたら本気になれません。真剣勝負なら、いやがうえにも「本気」にならざるを得ません。自意識のような気を散らすものがあると、命取りになります。

みなさんの置かれた状況は、「本気」にならざるを得ない状況といえないですか?

休学、不登校から復学・復帰を目指すことは、まさに伸るか反るかの真剣勝負だと思います。自意識のような心の夾雑物にとらわれているどころではありませんね。

翻って考えると、みなさんは、宮本武蔵のスピリットを会得しやすい、絶好の学習環境にあると思いませんか?

才能は「内発的動機」によって、もたらされる!

みなさんは、本気になろうとしなくとも、すでに本気になっているわけですから、一足飛びで話を進められますね。

それではなぜ本気になると、とらわれのない静かで深い集中状態に入ることができるのでしょうか?

先ほど自意識にとらわれている状態を、「外発的動機」によって行動していると言いました。周りの動向など余計なところにエネルギーを使いますから、集中しても長続きしません。

ところが、本気は「内発的動機」によって発動します。

本気になるとは、リスク・オンのスイッチが入ることです。周囲の目や評価などどうでもよくなります。自分のなかから湧き上がった「内発的動機」で行動します。

その極めつけが「火事場の馬鹿力」と言われる一種の才能開花状態です。潜在的な力が一気に放出されます。

「火事場の馬鹿力」は突発的な出来事ですから、もちろん、それを目指すのではありません。

イチロー選手なら真似できる!

ここで、剣豪宮本武蔵は、イチロー選手に舞台を譲ります。

いまさら紹介するまでもありませんね。大リーグで10年連続200本安打を記録し、日本で7回、大リーグでも2回、首位打者に輝いた「天才バッター」です。

しかし、不思議なことに、イチロー選手は、決して首位打者になるとは言いません。彼は目標を聞かれると、200本、3割5分とかの数字しか挙げません。

なぜでしょうか?

首位打者になるには、相手と競争しなければなりません。目標が「外発的動機付け」になってしまうからです。

だから、イチロー選手は、他の選手の動向に惑わされない目標設定をするのです。

200本とか3割五分という数字目標は、「内発的動機づけ」を可能にするからです。イチロー選手は、人に左右されない大きな目標を掲げて、その目標に向かって本気になるのです。

そもそもイチロー選手は、野球が好きでたまりません。その好きなことに脇目も振らず熱中するためには、「外発的な動機」ではダメなのです。

相手の動向が気になって深い集中状態に入れないことを、イチロー選手は分かっているのです。

才能開花の具体的方法

才能開花の原則は、目標を明確にすることが大切です。そして、さらに大切なことは、「どんな心の状態で」するかということです。

たとえば、イチロー選手は、単調な筋力トレーニングでも楽しそうにやっています。ヒットを打った時の快感が原動力になっているからです。

それから武蔵と同様に、心が開いてこだわりがありませんから、天候や体調のちょっとした変化にも敏感です。

その点に注意を払って、次の四つを考えてみてください。

1、 自分の「好き」を大切にして将来の目標を探す。
2、 自己成長が原動力となるものを目標とする。
3、 目標が本当に納得できるものか、自分の心に確認する。
4、 目標を達成するために、無理なく毎日できることを決める。

これで、みなさんは、もう迷うことなく、いまの時間を過ごすことができます。毎日すると決めたことをイチローに倣って、ただひたすらすればいいのです。

「どう見られ、どう評価されるか」という余計な自意識に、もうとらわれることはありません。

設定した目標に向かって没入するだけ。「自分が決めたプロセスに従えは必ず自己成長し、目標は達成できる!」、そう信じて迷うことなく、実行していくだけです。その日々の積み重ねが、目標を達成するばかりか、本来の才能を開花させることになるのです。

最後に、もうひとつ言っておきたいことがあります。

「10,000時間熱中論」です。

それは、10,000時間トレーニングを積めば、誰でも超一流になれるというものです。自分で決めたトレーニングを日々続けて、10年もすれば、ひとかどの人物になれること間違いなしという理論です。

詳しくはこちらをお読みください→「10,000時間熱中するためには?」

参考記事:
「デタラメに強い人間がこれから生き残る」
「カントの天才論(1)」
「『自己変容』こそ命の原理である」
「大学不登校生の「ひきこもり」脱出法~Q&A~」

復学・復帰を目指す大学休学、不登校の方へ

「ゾーン」とは究極の集中状態です。

最高のパフォーマンス、能力以上の力を発揮する状態のことを言います。

演技に没入している状態と、極めて近いと思います。

この没入状態にあると、演技し終わった時、まず時間感覚に変化が出て、瞬間の出来事のように感じます。

また、「離見の見」といった観客の視点から、自分を見ているようなトランス状態が生じたりもします。

みなさんはどう思われますか?

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