ホーム >塾長ブログ >大学休学、不登校の諸君よ、逃げて逃げて逃げまくれ!

 

大学休学、不登校の諸君よ、逃げて逃げて逃げまくれ!
2014/5/9 塾長ブログより
 
過去と切断された未来
 
カタカタ刻む女性の足音がアスファルトに響く。スーツ姿の男が黒い鞄を下げて足早に歩く、リュック姿の学生は緩慢に、自転車は風を切って、それぞれのリズムが朝の活気をつくっている。踏切が鳴って、排気ガスのにおいと空ぶかしの音。ひさしぶりに朝の駅前に出た。

ずいぶん昔のことである。僕がこんな風景の一部として毎朝せわしなく駅に向かっていたのは…神奈川の私立高校を辞めてからすでに15年の年月が流れている。

それからいろんなことがあった。あのころの僕は今日の自分をどのように予想していたのだろう。あのころ思い描いていた未来とまるっきり違う未来がここにある。

いまここにあるのは、過去とは切断された未来。

切断は意図されたものではない、偶然にすぎない。僕の場合、癌という病気によって、過去と未来が真っ二つに切り離された。癌という死病によって僕の過去は粉々に解体された。どうなるか予想のつかない未来に丸腰で立ち向かわざるを得なかった。

僕が生き延びるためには過去の経験は全く役に立たず、病を治す術を知らない医師は当てにできない。

僕は未知の状況のなかで、試行錯誤するしかなかった。そのたびに決断を迫られた。闇の中を手探りで進んでいくしかなかった。未来はまさに自分の行動の中にしかなかったのだ。

長い闘病は、なるほど僕の過去を切断した。もっといえば、僕自身を解体させた。新たな僕を現出させた。
 
過去に逃げない
 
どういうことか?

「私」とは過去のイメージに包まれた言葉である。「私」はその過去のイメージにとらわれている限り、「私」を変えることはできない。過去の延長線上の「私」として未来永劫存在し続けるしかない。

たしかに過ぎゆく現在は過去として蓄積されていく。変化のない毎日を送っていれば、現在は過去に回収され、未来は過去の延長線上でしかない。

「私」が変わるためには、過去と決別するしかないのだ。

どうやって?

強制的に過去を無意味化する。

どうやって?

過去が全く役立たない状況に身を置く。過去が役立たないならば、私たちは未来を見るしかない。試行錯誤するしかない。未知の環境からの挑戦に果敢に応戦するしかない。

そのときである、新たな自分が稼働し始めるのは!
 
自分に徹底するのこと
 
どうすれば、新しい自分が稼働するのか?

好き嫌いを徹底する!(それが本来の自分を測る本当のモノサシだから)

まずは嫌いなことから全力で逃げる。逃げて逃げて逃げまくるのだ。そうしていくうちに全く違った環境にたどり着く。

そこは過去が全く通用しない暗闇。その暗闇の中で格闘しているうちに、いつのまにか新たな自分になっているだろう。

偉そうなことを書いてきたが、僕だって癌の手術が怖くて命がけで逃げただけである。中途半端に逃げたのでは、命を取られるから、必死で逃げただけである。とにかく逃げて逃げて逃げまくって、生きるためにありとあらゆることを必死で試みた。

結果、僕は変わった。

逃げまくった挙句、僕は当時ではまったく予想もつかない未来を手に入れたのである。あのころは漠然と未来を思い描いていたにすぎないのだろう。その未来は過去の延長線上でしかなかった。
 
参考記事:
「大学休学、不登校の諸君、大きく逃げろ、小さく逃げるな!」
「正しく逃げなきゃ、鳥になれない!」
「『逃げる』ことを悪いとする価値観から逃げろ!」
「大学休学、不登校から復帰・復学までの期間に本当の「好き」を見つける!」
 
ホーム >塾長ブログ >大学休学、不登校の諸君よ、逃げて逃げて逃げまくれ!