復学・復帰を目指す大学休学生、不登校生に「演劇とは何か?」を語る。

私たちは日々、社会の法律から会社のコンプライアンス、あるは見えないルールにまで縛られ、人目や評価にさらされ、言動から立ち振る舞いに至るまで、いろんな制約を受けて生活しています。

感情を出すことや言いたいことを我慢し、欲望や願望を適度に抑え、日常生活に支障をきたさないよう自分を律して、健気に生きていますよね。

まあ、社会の中で生きていくということはそういうことです。

そうした生活をしていますと、自らの内面に豊かなものがあることを忘れてしまいます。

子供の頃は感じていた豊かな可能性がどこかに潜って姿を消していませんか?

大学休学生、大学不登校生のみなさんはどうですか?

たしかに、みなさんは思い通りにならない「いまの自分」をどうしたらよいのか、思案に暮れていると思います。周りの雑音が耳に入って将来のことが心配になり、「子供の頃の自分はどうだったか?]と考えているゆとりなどないと思います。

しかし、心を落ち着けて、いままでの人生を振り返ってみましょう。

「自分とはいったい何者なのか?、自分は本来どうあるべきなのか?、生き生きしていた自分はどこへ行ってしまったのか?」をじっくり探してみてください。

きっと、子供の頃に好きだったことをしている自分が、一番魅力的に感じるのではいのでしょうか?

演劇は、失われた豊かなものを取り戻してくれる!

演劇とは、そもそも抑圧から解放する営為なのです。

舞台という非日常的な場所で、人間を超えた大きなものと交流することにその起源があります。神的なものに触れ、日常的な抑圧が解き放たれる体験、それが演劇の始原のあり方だったのです。

現代においても、演劇の役割は、抑圧から解放して人間の中に潜む豊かなものを引き出すことです。

したがって、演劇体験とは、日常生活では姿をあらわさない多彩な自分を発見し、新たに生まれ変わる体験なのです。

愚放塾の演劇ワークショップ

たとえば、愚放塾の演劇ワークショップでも、普段内面の奥深くに仕舞い込んでいる豊かなものを形にすることを目的としています。

もちろん、劇団ではありませんから、演劇教育として、誰でも参加でき、誰でも達成できるように、カリキュラムは組まれています。

ひとつひとつ小さなステップを踏みながら、その都度振り返りを行い、自分のなかで起こったことをシェアし、言語化して確認するといった、きめ細かい教育カリキュラムを準備してあります。

内面に潜んでいるものを形にすることとはどういうことか?

当たり前といえばあたり前ですが、その手段は言葉であり、身体動作です。しかしそれだけでは、日常の生活と何ら変わるところがありません。

そうではなく、演劇とは、生活のなかで忘れてしまった、その豊かなものを引き出しすことでしたね。

つまり、演劇の醍醐味とは、内面から突き上がってくる衝動のようなものを探し当て、それに触れ、それが言葉や動きになる体験なのです。

演劇体験の紹介

ここで愚放塾の演劇ワークショップに参加した若者の感想を紹介しましょう。まずは読んでみていただけないでしょうか?

「裸の感情がむき出しになった!」をお読みください。

みなさん、まさに劇的なるものに触れた思いがしたのではないでしょうか?

彼にかぎらず、このような演劇体験は誰にでも可能です。

僕は30年余りの演出の経験を通じて、たくさんの若者がこのような演劇の力によって、自己変容した現場を目の当たりにしてきました。

演劇はいままで経験したことのない体験に誘ってくれるばかりではなく、内奥でくすぶっている馴致できないエネルギーを形に変え、自分が変わる体験をもたらしてくれます。

復学・復帰を目指す大学休学、不登校の方へ

演劇というと尻込みされる方が多いと思います。

大学休学、不登校で悩んでいるみなさんは、どうですか?

演劇は、やはり敷居が高いですか?

たしかに演劇の稽古というと、演出家が威張っていて「魂の叫び声が聞きたい」などと訳の分からないことを言ったり、指示通りにできないと灰皿を投げつけられる、というイメージがありますよね。でも、ちょっと古いですね(笑)

しかし、愚放塾の演劇ワークショップは、上の感想に書いてありましたが、決して無理はさせません。

参加者の信頼関係をしっかり築きながら、自然に自己解放できるようにステップを踏んでいきます。

そして、「ここぞ!」という時に一気に「自己変容」を起こさせる、さまざまな方法を取ります。

みなさんはどう思われますか?

ご意見・ご感想をお寄せください。

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参考記事:
「演劇教育の基本は自己イメージの衣を脱がせること」
「『自己変容』こそ命の原理である。」
「復学・復帰を目指す大学休学生、不登校生に『演劇の力』で目覚めてほしい。」
「『自己変容』とは、自己イメージを変えることにほかならない。」
「デヴィッド・ルヴォーの思い出(1)」
「演技の力」
「『プリコラージュ』演劇教育法」